2011-01-01から1年間の記事一覧

「自然と日の丸・君が代に愛着がわく」説がウソくさい件について

昨日の朝日新聞に、大阪の小さい知事と野中広務が出ていた。お題は件の「君が代斉唱時に起立しない教員はクビ」条例について。小さい知事は田舎の中学校の生徒会長のように「ルールを守れ」としか言ってなくて、つまらんかった。野中広務の方は、“「起立せな…

原発事故復旧祈願の祝詞を書いた人がいた!

原子力発電所復旧成就祈願掛(か)けまくも畏(かしこ)き産土大神(うぶすなのおほかみ)の御前(みまへ)に 恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)さく 大和島根(やまとしまね)に住(す)まへる青人草(あをひとぐさ)に 禍(わざはひ)及(およ)ぼ…

一升瓶でガス弾に備えよ

『主婦之友』昭和19年12月号「瓦斯空襲と家庭防護」より この図は「代用吸収罐」というもので、ガスマスクがなくても少しの間の呼吸はしのげるように大日本帝国の科学の粋を集めて開発されたもの。 毒ガスを吸収する材料に炭を使用していますが、粉炭や「玄…

福島の計画的避難地域に行ってきました

知人の仕事のお手伝いで、福島県南相馬市〜飯舘村に行ってました。福島の浜通りを訪れたのは生まれて初めてのことです。 震災・津波被害の甚大さもさることながら、山間部にある美しい棚田のことごとくが、田植えもされないまま雑草に埋もれつつある光景に、…

竹矢来【転載】

「詩人会議」という雑誌に掲載されたものだそうです。 作者の京土竜氏のプロフィールは、わかるかぎりですが―― 京都の旧制専門学校を出て「立川飛行機株式会社」に1943年4月入社 陸軍軍用機試作設計技術一課の技術者。 45年4月に鳥取連隊に入隊,満州に渡る…

2011年度日本科学史学会第58回年会

毎年恒例の面白そうな報告がいくつか。 今年は2011年5月28日(土)・29日(日)、会場は東京大学教養学部駒場キャンパス(東京都目黒区駒場3-8-1) 2011年5月28日(土)午前の部 10:00-12:05 10:40 B13 近代日本の植民地政策におけるペスト対策 大山卓昭 10:…

樋口健二さんの講演会に行ってきます

カメラを持った無産者・樋口健二さんの講演会です。 澁谷知美先生(東京経済大学准教授)のブログで、樋口健二さんの講演会が紹介されていましたので、無断ではありますが転載させていただきます。 一般参加もOKらしいので、私もひさびさに樋口さんの真剣…

国旗を大切にね!

その国の独立や主権を目に見える(耳で聞ける?)形で表わしたものが国旗・国歌である。国旗・国歌はその国そのものというのが国際認識だ。また、国旗・国歌にはその国の建国の理想や願い、さらには国民性や宗教などさまざまな意味が込められている。それゆ…

君が代で立たない教員辞めさせる 大阪府の橋下知事

ソースはhttp://www.47news.jp/CN/201105/CN2011051601001084.html bogusnewsさんが不気味な沈黙を守っているから先に書くけれど、従来から私が主張してきた「日の丸・君が代」フェティシズム説が見事に論証された感があります。 こういう特定のリビドー的嗜…

「大阪維新の会」が君が代条例で東京中央政府に早くも屈服

19日開会の5月定例府議会で、府立学校の入学式や卒業式などで君が代を斉唱する際に教職員の起立を義務付ける条例案の制定を目指していることが14日分かった。 http://mainichi.jp/kansai/archive/news/2011/05/14/20110514ddf041010035000c.html 十分に…

きっと明日から本気出す

『婦人画報』昭和18年4月号仕事に忙殺されて更新を怠っております。コメントくださった皆様、返信が遅れて申し訳ありません。 未曾有の大震災に終末的な原発事故、思ったよりも精神的影響は大きかったですね。 『幼年倶楽部』昭和18年9月号東北地方の古本屋…

ラジオ体操で戦勝祈願

『体育日本』昭和19年8月号 大日本体育会発行 昭和19年、夏。すでにサイパンが陥落し、本土空襲必至の敗色濃い中で、大日本体育会発行の『体育日本』昭和19年8月号では、巻頭に「決戦下国民体育の指導」(吉田清)なる論文を掲載し、この夏の日本国民にふさ…

今だから読みたい原子力関係の2冊

財団法人日本原子力文化振興財団という香ばしい団体がある。 当団体のWEBサイトによると 日本原子力文化振興財団は、原子力の平和利用に関する知識の普及啓発を行い、その必要性についての認識を高め、原子力が明るい文化社会の形成に寄与することを目的…

日本よい国、強い国

なんでこんな中途半端な「希望」をタレントが電波で垂れ流すのか、きわめて理解に苦しむ。 「日本は強い国」つったって、だから何?程度のハナシではないか。〈国が強ければオレらも強い〉的な夜郎自大な精神のありようを、端的に表現した映像作品だと言えよ…

樋口健二さんの書籍を今すぐ再版すべき

知り合いの書店員さんから電話がかかってきた。「原発問題でフェアをやろうと思うんだが、読み物というよりも目で見てわかるようなものないかな?」。 迷わず、樋口健二さんの写真集を推薦した。私、この人のファンなんです。で、この機会に調べてみると、こ…

漂流船物語の活用法

戦時中に福本和夫がペンネームで発表した書物の一つに『漂流船物語の研究』(北光書房、昭和19年)がある。今でも比較的容易に入手できるし、校訂版が『福本和夫著作集 第7巻』(こぶし書房、2008年)に収録されているので、ぜひ一読をおすすめする。石井研…

あえて無題

出所: http://livedoor.2.blogimg.jp/mudainodqnment/imgs/0/5/057d7848.jpg嗚呼、神国日本の面影よ

「国旗損壊罪」は「日の丸」フェチの極致

ついに「日の丸」フェチシズムが刑法にまで進出するのか。すさまじいリビドー政治だな。 もしも法案が成立すれば、国家的暴力装置を背景として一部の人間の物神崇拝が国家宗教にまで高められることになるわけだ。嗚呼、恥ずかしい国・ニッポソ! 「国旗損壊…

なんかおかしい

顔だけオジサンだからか?

あえて今夜、革命はテレビじゃやってねえよを再掲。

The Revolution Will Not Be Televised, poem and song by Gil Scott-Heron. 1970革命は、テレビで放送されない、放送されないんだ 放送されない、放送されないんだ 革命には再放送がないんだよ、兄弟 革命は、生きているんだ

偉大なる奇人・山崎今朝弥翁を仰ぎ、我が身のいまだハナタレなることを知る

『地震・憲兵・火事・巡査』(岩波文庫)を今朝落掌、仕事そっちのけで読みふけってしまった。韜晦がかなりきついので一読しただけではわからないのだが、これほどまでに「文体」を武器として磨き上げ、奇文・奇行をもって天皇制権力と戦った人はほかにいる…

悶絶!櫻井よしこ女史の着ボイス&待ち受け画像「日本の領土」

SAPIO誌の読者プレゼントなんだって!via 琴線探査 http://kinsentansa.blogspot.com/2011/01/sapio.htmlうわーSAPIO読者のハートわしづかみですなあ。これは結構強烈な攻撃ですね。 しかも着ボイスで「日本の領土です」なんて、意味不明で脳味噌が混乱しま…

「抜けっ。斬れっ。」――『臨戦刀術』成瀬関次著、昭和19年

『臨戦刀術』成瀬関次著、二見書房、昭和19年。 福栄部隊の平原城の総突撃は、大突撃として有名なものであつたが、一方、京漢線南下の安田部隊の、南樂城大物斬りの話も、また異色のある白兵戦として知られてゐた。 南楽といふ小さな縣城へ敵が逃げ込んだ。…

ガスマスクのヒットラー・ユーゲント

Members of the Hitler Youth at military training At an after-school meeting, Hitler Youth don gas masks as part of their military training. 1938. Bildarchiv Preussischer Kulturbesitz, Berlin / Art Resource, New York

嫁ぐ日の「日の丸」

詳細不明のジャンク絵本より。たぶん『軍歌エホン 日の丸行進曲』(林義雄著、春江堂、昭和16(1941)年)と思われる。この絵本の元になった「日の丸行進曲」ではこうなっています。 三、 ひとりの姉が嫁ぐ宵 買ったばかりの日の丸を 運ぶ箪笥の抽斗へ 母が…

「永遠に栄える日本の……」

詳細不明のジャンク絵本より。たぶん『軍歌エホン 日の丸行進曲』(林義雄著、春江堂、昭和16(1941)年)と思われる。人工衛星以前の地球イメージは……黒かったのか?

平和運動をやっている人の戦争アレルギーはいかがなものか

12月から延々と続いてきた繁忙期もひとまず一区切り。ようやくネットにいろいろアップしたりできるようになりました。 詳細不明の絵本の切れっ端を多数譲ってもらいましたので、とりあえずそんなものからtumblrにアップしていきます。 一昨日、仕事の関係で…

日の丸は赤誠を、白地は潔白を象徴します

詳細不明のジャンク絵本より。たぶん『軍歌エホン 日の丸行進曲』(林義雄著、春江堂、昭和16(1941)年)と思われる。 ムネ ニ モエタツ アイコク ノ チシホ ノ ナカ ニ マダ ノコル 『日の丸行進曲』(作詞:有本憲次、作曲:細川 武夫、東京日日・大阪毎…

嗚呼オーストラリアは遠し

司書をなさっているという親切な紳士が教えてくれたリンクにびっくり。Shinkoku nihon no tondemo kessen seikatsuオーストラリアの国立図書館かぁ、いいなー、俺もいってみたいなーオーストラリアの国立図書館……とひとしきりループ嘆きにひたった。 さすが…

明けましておめでとうございます。

(via derori) 昨年出した『神国日本のトンデモ決戦生活』は、正月に行った書店さんの店頭には、まだいっぱい並んでいました。こいつにはもう一働きして欲しいものです。神国日本のトンデモ決戦生活―広告チラシや雑誌は戦争にどれだけ奉仕したか作者: 早川タ…