2015-01-01から1年間の記事一覧

2015年のお仕事などまとめ

多忙のため年賀状を今年は出せなくなってしまいましたので、お世話になった皆様へのご挨拶もかねてまとめてみました。*コメント、インタビュー類は省略しました 能川元一+早川タダノリ『憎悪の広告』(合同出版、2015年) さまざまなメディアで流され、私…

 KKベストセラーズのアレな「日本」本 1995年から2015年 (早川調べ)

パワハラで話題のKKベストセラーズ、かつての草思社と同じく、「愛国」本や「ヘイト」本に手を染めるのは出版社としてダメになってきたからではないか仮説を検証するために、この20年で出したアレな「日本」本をリストアップしてみました。国会図書館のデ…

[メモ]『市川房枝と「大東亜戦争」』と「告発型」

進藤久美子氏の『市川房枝と「大東亜戦争」』(法政大学出版局、2014年)を落掌。高かったががんばって購入。 その「序章」で進藤氏は「前向きの歴史解釈に向けて」として次のように書いている。 まず上野千鶴子氏の『ナショナリズムとジェンダー』における…

ヒゲ隊長と仲間たち

ヒゲ隊長の第23回参院選での支援団体はこちら。 隊友・郷友関連、さらに軍恩連盟・遺族政治連盟などに支えられているわけですね。「日本会議新潟県新潟支部」なんてのもある。 *元資料にあった誤植は訂正した。 佐藤正久後援会(絆の会) 宇都隆史後援会 佐藤…

「世界秩序の構築に貢献する日本の決意」:産経新聞投書欄に見る〈臣民への道〉20150729

産経新聞2015年7月29日付 臣民からの「戦後70年談話」へのご提案だが、ここで言われている「世界秩序の構築に貢献する日本の決意」って何だ? をはじめ、「懸案の解決の糸口を見いだすことができるような未来志向の格調高いもの」などという不可解なフレーズ…

産経新聞投書欄に見る〈臣民への道〉20150728

縮刷版がないため過去記事を探すのが大変であることに業を煮やして、ついに産経新聞を購読することにした。薄めの地方紙風紙面で最も面白いのは「広告」という、ビラなのか資源ごみなのかよくわからない新聞だが、やはり熱心な産経読者が一生懸命に文字を書…

【新刊のお知らせ】『憎悪の広告』(能川元一さん+早川タダノリ)合同出版から2015年8月下旬刊行

新刊のお知らせです。 能川元一さんと早川タダノリの共著『憎悪の広告』を、合同出版から2015年8月下旬に刊行します。 さまざまなメディアで流され、私たちの生活のなかで「慣らされてきた」、「愛国」&「嫌中・嫌韓」イデオロギー。1993年の「朝鮮半島危機…

集団疎開のための幼児の訓練(『婦人之友』昭和19年10月号)

学童疎開は昭和19年8月から開始される。対象は国民学校生徒だったが、幼児の集団疎開事例があったことも報道されている。『婦人之友』誌では幼児もまた疎開が開始される可能性があることに鑑み、自由学園の「幼児生活団」に所属する5歳から7歳までの約40…

「婦人ザッシ隣組回読についてお願ひ」

古書店で購入した『婦人倶楽部』昭和19年5月号に、こんなチラシが貼り付けてあった。 決戦下での雑誌回し読みについては、山中恒さんの『ボクラ少国民』をはじめ、当時の回顧録で多数目にすることができるが、町の本屋さんが顧客にお願いしているチラシは初…