2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

 独逸女子青年団 Bund Deutscher Mädel研究書 ほか

12月中にあと本を4冊つくらなければならぬ……殺す気か! ということで、眼前のゲラの山から現実逃避。 Mädchen im Dritten Reich. Der Bund Deutscher Mädel, Martin Klaus, Papyrossa Verlagsges, 1998 Das BDM-Werk 'Glaube und Schönheit'. Die Organisat…

「大東亜戦争」直前、高等女学校の運動会

某氏から入手した、「紀元二千六百年奉祝 埼玉県立久喜高等女学校第拾九回運動会プログラム 昭和十五年十月二十九日」であります。このサイズは小さいので、拡大版は>>ここにあります。 一、国旗掲揚 二、国家奉唱 三、宮城遙拝 四、橿原神宮遙拝 五、黙祷 …

名古屋市役所 日の丸の館

dr.stoneflyの戯れ言さんのところで、おそるべき日の丸フェチ画像を発見。あまりに驚いたので、写真を転載させてもらいました。 名古屋市役所庁舎 南面も きたっがわも そして東のめんも 同記事へのコメントでもこの現象が分析されており、 ●日の丸=黒ひげ…

 垂れ流し系

ファミレスでカミュが創作ノートに拾い上げた、アルジェのフツーの人々の会話みたい。 最後の「買って来てくれたが私はもう別の財布が欲しかった。」が、不条理でたまらなく、バッドテイスト。

 神国日本のナチス研究 その2

『ナチス・ドイツ憲法論』 オットー・ケルロイター著 矢部貞治 田川博三訳 岩波書店 昭和14年ナチス憲法論というのは当時の法学界で一部流行したもようで、類書は結構出てくる。自由主義的民主制・ボルシェヴィズム・ナチス的全体主義――という三つどもえの中…

 国家のために働け

『日本女性の光』昭和17年1月号 財団法人職業協会 国家のために働け 教育家 嘉悦孝子 私は十一歳の時、製糸所の女手として働いた無言の教訓が、今日までの人生にとても、大きな意義をもっています。昔から女手という仕事を自他共に卑下することは、とんでも…

 神国日本のナチス研究

『ナチス独逸社会政策』フランツ・ゼルデ著 雪山慶正訳 実業之日本社刊 昭和17年ナチス・ドイツの労働大臣であったフランツ・ゼルデから、直々に翻訳の承諾を得たのは、帝国大学教授・北岡壽逸(北岡伸一の大叔父)。本書の序文には ナチス出現前、選挙有権…

昭和18年の巡査部長試験問題

『警察思潮』昭和18年5月号 警察思潮社刊 昭和18年度長野県巡査部長試験問題憲法及行政法の大意 一、憲法第一条を説明すべし 二、管理の義務を説明すべし刑法、刑事訴訟法 一、聴取書の効力に付説明すべし 二、右の語を簡単に説明すべし (1)戦時窃盗 (2…

「勝ち組」粘着君へ

小生の爺さんが、大日本帝国敗戦直後にブラジルで「勝ち組」として大暴れした極悪人であると本家サイトのプロフィールに書いたら、 おまえはもともと勝ち組だったのに負け組に転落したルサンチマンで、皇国の威光を貶めているのだろう。 即刻サイトを閉鎖し…

 激怒している小ブルジョア大衆――山口定『ファシズム』

有斐閣のベストセラーだった本書も、アホな版元が版権を手放したらしく、岩波現代文庫から出ていた(ことに一昨日気付いた)。 最近の「格差社会」論のカテゴリーに、どうして階級脱落(デクラッセ)が見あたらないのか不思議でならない……小生が知らないだけ…