皇国トンデモ備忘録

 高村光太郎をぢさん、少女になりきる

『をぢさんの詩』(昭和18年、太陽出版社)より。 少女の思へる 今夜は少し風が出て冷えます。 今夜はさきほど録音放送で 病を押しての総理大臣の力強い 議会でなされた演説をききました。 きいてゐるうち涙が流れてきました。 わたくしはまだ女学校の生徒に…

 高村光太郎のエロティック時局詩

心がすさんだときには、高村光太郎の恥ずかしい時局詩集『をぢさんの詩』(昭和18年、太陽出版社)を読んで、ほのかに赤面いたしませう。 少女に 君の断髪は君のふりむくたびに ちよつと君の頬を払ってゆれる。 君はうるささうに頭を振る。 君はその時錦鶏鳥…

 神国日本のナチス研究 その2

『ナチス・ドイツ憲法論』 オットー・ケルロイター著 矢部貞治 田川博三訳 岩波書店 昭和14年ナチス憲法論というのは当時の法学界で一部流行したもようで、類書は結構出てくる。自由主義的民主制・ボルシェヴィズム・ナチス的全体主義――という三つどもえの中…

 国家のために働け

『日本女性の光』昭和17年1月号 財団法人職業協会 国家のために働け 教育家 嘉悦孝子 私は十一歳の時、製糸所の女手として働いた無言の教訓が、今日までの人生にとても、大きな意義をもっています。昔から女手という仕事を自他共に卑下することは、とんでも…

 神国日本のナチス研究

『ナチス独逸社会政策』フランツ・ゼルデ著 雪山慶正訳 実業之日本社刊 昭和17年ナチス・ドイツの労働大臣であったフランツ・ゼルデから、直々に翻訳の承諾を得たのは、帝国大学教授・北岡壽逸(北岡伸一の大叔父)。本書の序文には ナチス出現前、選挙有権…

昭和18年の巡査部長試験問題

『警察思潮』昭和18年5月号 警察思潮社刊 昭和18年度長野県巡査部長試験問題憲法及行政法の大意 一、憲法第一条を説明すべし 二、管理の義務を説明すべし刑法、刑事訴訟法 一、聴取書の効力に付説明すべし 二、右の語を簡単に説明すべし (1)戦時窃盗 (2…

 世界総力戦 (世界創造社 昭和14年)

そのスジでは有名なトンデモ出版社 世界創造社の一冊。 国家総力戦。それは、国家の総力、武力、政治力、経済力、学問、芸術の諸力を、戦争目的に向つて動員し、戦争の果敢なる遂行を可能ならしめると共に、直に文化の新しき発展を必然ならしめる。まことに…

 女性擁護、貞操礼賛の大傑作! 『処女』!

醜悪な社会に清く生きんとする処女の受難物語 処女も妻も読め、又男子も読め! 『少女倶楽部』昭和4年1月号広告よりこの広告につけられた梗概によれば 大学教授の栄職を抛(なげう)ち、一女優との恋に酔う父、病身の母、未亡人と不義の快楽に耽る兄――こうし…

 決戦下の「ジェンダーフリー」バッシング

「軍刀を造る婦人部隊」主婦之友 昭和18年3月号 「兵器を造る婦人部隊」主婦之友 昭和17年8月号 「機関銃を作る娘部隊」主婦之友 昭和17年10月号 「石炭増産の婦人部隊」主婦之友 昭和18年2月号 「軍刀を造る婦人部隊」主婦之友 昭和18年3月号 「砲弾を充填…

 余計なことをする大日本婦人会

今書いている原稿の取材中に見つけた小ネタを。 純綿大日章旗を寄贈 日婦鳥取県西伯郡渡村支部では国民学校の国旗掲揚台建設を機会に、各戸から会員自作の綿を持寄り、会員の奉仕で紡ぎ、これを織って見事な純綿の大日章旗を染上げて、学校に寄贈した。(「…

 決戦下の競馬ファン

駄文の原稿を書いていて、『週報』でこんなアホ投書を見つけた。 眼鏡は兵器なり(昭和18年5月5日号) 先日、郊外電車に乗りましたところ、多数の紳士が申し合わせたように、胸に立派な双眼鏡をぶら下げていました。 多分、競馬の帰りと思われましたが、前線…

 日本天皇は宇宙天皇

昨日みた谷口雅春「生長の家」初代総裁は、つづけてこんなことも言っている。 『日本天皇は宇宙天皇であらせられる』と云うことを日本人自身が信ぜず、世界の万民が信じなかったら、此の幾×万の同胞の血を流した第二次世界戦争に最後の止めを刺すことが出来…

「生長の家」谷口雅春総裁の米英撃滅法

『生長の家』第十四輯第十一号 昭和十八年十一月 まずは谷口師の靖国論から。 (靖国に於ては、)人間は既に永遠の生命を得、金剛不壊の身を体得して自由自在を得ているのであります。靖国の神となると云う事は、戦死の最後の瞬間に一切の五根が破壊し、五官…

 靖国神社臨時大祭参列者の自殺未遂事件

昭和14年春の靖国神社臨時大祭に参列した遺族の一人が、東京からの帰途、長野駅で自殺未遂事件を起こした――そんな資料を、防衛省防衛研究所の「靖国」関係資料で見つけた。 臨時大祭に全国から招待された遺族たちにのしかかった、上御一人親拝のプレッシャー…

 8月15日の東京帝国大学

東大生が体験した「8月15日」立花隆「東京帝大が敗れた日」(「文藝春秋」2005年9月号)に収めきれなかった取材ノートが公開されている。 トンデモものではなく、かなり貴重な聞き取り資料。

 プロパガンダとドキュメンタリー

軍事評論家=佐藤守のブログ日記「 映画「南京:戦線後方記録映画」」というエントリーは、真夜中に目の覚める思いがするほど愉快なお話し。 昨夜は、チャンネル桜の「南京」(スカパー:ハッピー241)を見た。チャンネル桜代表の水島氏が司会し、東中野亜…

 靖国神社に自己申告で祀ってもらおう

話題の「国会図書館 新編 靖国神社問題資料集」の中に、「靖国神社 合祀/特別合祀 陸軍軍人軍属上申名簿」の記入の仕方を発見。ご丁寧にフォーマットの寸法まで指定してあるので、複製は容易。どなたか生きながら神になりたい方は、靖国神社に自薦・自己申…

協力防空戦:防空教育用アニメ

別にトンデモではないのだが、昭和17年の防空教育用アニメ。 id:D_Amonさんのところで教えてもらいました。

 やるぞ ヤンキー 大空襲

米本土空襲の歌一 何が正義だ 人道だ 飽なき魔手を うち振るふ 鬼畜の如き アメリカを 倒すは今だ この秋だ さうだ 翼の 日の丸に 大和魂 打ち乗せて やるぞ ヤンキー 大空襲 二 何が物資だ 反抗だ はみ出す予算 組込んで 浮足立った アメリカを 葬るときは …

 やる気があるのか「金美齢と素敵な仲間たち」

話題のテレビ局「チャンネル桜」で、タワシのような白髪が素敵な金美齢女史が帯番組を持っているのだが、今年3月9日放送されたのは「お花見パーティー」。 番宣には 今回は、いつもの日台交流サロンに各界著名人を招いて催された「お花見パーティー」の模…