2011-01-01から1年間の記事一覧

ファシスト少女フランチェスカちゃんのゆくえ

写真週報第151号 昭和16年1月15日。あやとりを教わるフランチェスカちゃん(右側) 以前書いたエントリー「ファシスト少女フランチェスカちゃん」で、「このフランチェスカちゃんのゆくえが気になる」と書いたが、父君のグイド・ベルトーニ伊太利大使館附陸…

「日独伊防共トリオ」東海林太郎

twitterで教えてもらったネタですが、いやあこの曲は知りませんでした。 動画中に、以前tumblrに放流したのと同じ紙くずの画像が出てくるのもご愛嬌。 長田幹彦:作詞、阿部武雄:作曲。昭和十三年。 搾取なき平等の仮面に隠れ 文明と共栄に叛逆す コミンテ…

軍歌ヱホン「父よあなたは強かつた」

ジャンク品としてタダ同然の値段で入手した『軍歌ヱホン 父よあなたは強かつた』(春江堂、昭和15年)をアップします。『世界軍歌全集』刊行奉祝翼賛企画でありますw 春江堂の「軍歌ヱホン」シリーズに収められているのですが、この曲は正確には戦時歌謡と…

『世界軍歌全集』ボクは買うぞ、わたしも買うわ!

常日頃からその博識に感嘆している西洋軍歌蒐集館の管理人さんが、『世界軍歌全集』なる驚愕の書物を執筆、来る12月8日に刊行予定だそうです。担当編集者さんの惹句には 『インターナショナル』から『ヒトラー万歳』まで43ヵ国にわたる60政権、300曲の愛国歌…

じわじわくる出征兵士慰問用編物

『婦人倶楽部』昭和15年10月号附録「実用毛糸編物全集」より 大きな画像はこちらにアップしました。 http://bit.ly/vOAotY これは暖かそうですが、今時にはないセンスですねぇ。右側の男性モデルのメイクが、なんとも田吾作風味なのですが、当時はこうゆうの…

土屋喬雄『国家総力戦論』は対馬忠行著か?

小山弘健の没後に編集された『戦前日本マルクス主義と軍事科学』(エスエル出版会、1985年)を読んでいたら、土屋喬雄『国家総力戦論』(ダイヤモンド社、国防科学叢書2、1943年)について「この書は対馬が執筆したものとつたえられている」と小山氏が書い…

内藤良一「都市給水の戦時防疫管理について」(『戦時医学』昭和19年11月号)を画像でアップしました。

その1 その2 その3 その4 その5 その6 おまけ。お約束の「ヒロポン」広告。 『戦時医学』昭和18年8月1日号

『戦時医学』に内藤良一が「都市給水の戦時防疫管理について」というおっかない論文を書いていた

内藤良一陸軍軍医中佐は、御存知の通り「七三一部隊」石井四郎中将の右腕と言われた男。戦後、「日本ブラッドバンク(後の「ミドリ十字」)」を設立し、いろんなことをやらかしたおっかない人ですね。この男が、『戦時医学』昭和19年11月号に「都市給水の戦…

引き揚げられた伊第三三号潜水艦の写真

吉村昭『総員起シ』に描かれている、悲劇の潜水艦伊第三三号。詳しくはWikipediaの当該記事を参照されたい。訓練中に沈没し、多数の犠牲者を出したこの呪われた潜水艦の最後の姿が、解体現場となった日立造船因島工場の関係者によって記録されていた。広島出…

門松で米兵をやっつけるの図

いささか季節はずれの話題で恐縮だが、『家の光』昭和20年1月号より。 「米兵をやっつける」と言っても、撃墜された飛行機から落下傘で降下してきた米兵なのであった……。シメは羽子板で「ポカリ」といういささかマンガなお話である。それにしても、門松は相…

「戦時調味料」が案外まともな件

『主婦之友』昭和19年9月号この「変りトマトソース」、小麦粉でトロミを出すことと、醤油ベースであることをのぞけば、今でも通用するものではないでしょうか。 ただし、本文中には、「緑ソース」「海苔ソース」など、やや得体のしれない系も紹介されていま…

空襲時必携!これは便利だ「東部軍管区情報略図」

『主婦之友』昭和20年4月号 警戒警報発令! つゞいて、敵機来襲! さあ戦闘開始だ。ラジオによつて時々報道される軍情報は、われわれの防空活動の指針であり、戦闘命令である。今後ますます熾烈になる空襲に備へて、われわれは軍情報に出てくる方向や地区名…

最近、マンガばかり読んでいる

お店ではマンガ単行本のシュリンク作業をバックヤードでやっているのだが、自らシュリンクするがゆえに、自分でも立ち読みができなくなってまった。そこで、カバーをみて「へぇ、面白そう」と思ったマンガをついつい買って帰ってしまうハメになっているので…

本屋さんでバイト始めました

11月なかばまでガボっとメインでやっている編集の仕事が途切れてしまうことになったので、某本屋さんでバイトをはじめました(一回やってみたかったのであります)。コミックと新書・文庫の棚の係に配属されたのですが、ライトノベルの銘柄の多さに驚愕の日…

樋口健二さんのブログができたそうです。

写真集『原発崩壊』刊行にあわせて、講演会情報などを盛り込んだ各種告知用ブログができたそうです。 http://ameblo.jp/higuchi-godo/合同出版の中の人も大変だな……。ともあれ、秋には出版記念講演会なども予定されているとのこと。いつもの講演会では、どう…

長崎浩に『共同体の救済と病理』なんて今さら言われたくない!

・朝日新聞8月21日書評 姜尚中が長崎浩著『共同体の救済と病理』(作品社)について書評を書いている。見出しに「革命への熱狂が生む逆ユートピアの悲惨」なんて文字が踊っていて、思わずそそられてしまうが、書評を読む限り中身はきわめて残念な本。「オウ…

樋口健二『原発崩壊』――この本だけはすごく売れてほしい

まだ刊行前なんですが、担当編集者の方からお話をうかがうかぎり、これは今まさに必要とされている写真集だと思います。 3・11以降、震災+原発震災の写真集は数冊出ていますが、残念ながら「福島第一原発がドカンする前」の写真というのは、ほぼまったく載…

これはひどい!『放射能の毒出し!「玄米・味噌・海藻」レシピ』

コメ欄で「どんどん」様に教えてもらった本。これはひどい!放射能の毒出し!「玄米・味噌・海藻」レシピ―こんなにあった!放射能の害を防ぐ身近な食品 (主婦の友生活シリーズ)作者: 主婦の友社出版社/メーカー: 主婦の友社発売日: 2011/08/04メディア: ムッ…

『赤紙と徴兵』ほか

日本経済新聞:書評ではないが、新刊おしらせ欄にでていた吉田俊浩著『赤紙と徴兵』が面白そうだったので注文。amazonで見ると、なかなかそそられる装丁で良いですね。赤紙と徴兵: 105歳最後の兵事係の証言から作者: 吉田敏浩出版社/メーカー: 彩流社発売日:…

短時間で驚くほど大量の握り飯ができる!

非常炊出しの握り飯器 ▲炊出しする機会が追ひ追ひ多くなってまゐりますが、この握り器を使へば、熱い御飯で掌に火脹れを作る心配もなく、同じ大きさの握り飯が一分間に十箇は確実に作れます。 ▲作り方=図は竹筒に木の丸棒を挿し込んだものですが、大小の竹…

完全な防空服装と装具

完全な防空服装と装具指導=防空総司令部、防空総本部 ▲防空服装を持たない人もあるまいが、その服装が不完全であつたら、どんな災害を受けるか、自分自身を、また家族の身辺をよくよく見直してください。 頭巾を厚くしないと……弾片や他の落下物で負傷する。…

タモ神閣下の『ほんとうは強い日本』ほか

日本経済新聞: ・3面の半五段広告にタモ神閣下の『ほんとうは強い日本』(PHP刊)の広告に爆笑。 私の知り合いで、来年定年を迎える東京電力の社員がいる。彼はかつて原発の現場で仕事をしていたが、今回の原発対応で再び原発の事故現場にとびこむことにな…

福島の土からつくったレメディーが発売されたッ

「RA Fukushima 1-S-2」30C 7月23日新発売!この春より皆さまにご活用いただいております「RX RA」「サポートAAA」に加え、 このたび「RA Fukushima 1-S-2」(福島で採取した土を希釈振とうして出来たレメディー)を 7月23日(土)に新発売いたします。"備えあ…

ぼくがかんがえた「愛国Tシャツ」

タイあたりで売ってそうなかんじで。

臭いものには糞蠅たかる――『言論ギャング 野依秀市の正体』がすごい

かの『米本土爆撃』で有名な野依秀市を攻撃するブラックな本だが、国立国会図書館のデジタルアーカイブで公開されていたのでついつい読みふけってしまった。1933年に出版されたこの本、目次を見るだけでもエゲツナイ感がすごい。 野依秀市罪惡の全貌 穴水要…

これは欲しい「鬼畜米英」Tシャツ

ひろいものですが。

樋口健二さんのtwitter公式アカウント

フォトジャーナリスト・樋口健二さんのtwitter公式アカウントができたそうです。アカウントは@HiguchiKenjiJPS。講演会情報や新刊情報が載ってて、ネット上でも樋口さんのお仕事がフォローできるようになりました!幻の写真集『原発』の改訂増補版が7月末に…

新旧ナチスの比較

皇国画像庫でもreblogしたんだけど、コレ作ったやつはなかなかよいセンス

『教科書の中の宗教』『「神道」の虚像と実像』『吾輩は天皇なり』

これ、面白いんじゃね? とゆーことで、注文しました。教科書の中の宗教――この奇妙な実態 (岩波新書)作者: 藤原聖子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/06/22メディア: 新書購入: 1人 クリック: 38回この商品を含むブログ (17件) を見るtwitterでフォロ…

愛国者のための貯金器「愛国弾」の出現!

なによりもまず、〈正しい愛国心〉を身につけるためには貯金をしなければならぬ。身銭を切って窮乏に耐えてこそ、真の愛国心は鍛えられるのである。ろくな貯金もせずに国家にご奉公をしない、口先だけの「愛国心」など屁の役にも立たないのだ。「国を守るた…