2009-01-01から1年間の記事一覧

バッドテイスト☆ニッポン

ナンシー関は漠然と日本人の心性に隠れるバッドテイストなものをヤンキーとしていたにすぎない。つまり消費における趣味趣向の問題として「ヤンキー」と呼んでいたのであって、それが社会階層に紐付いているのか、文化資本的なものなのかなど、一切具体的に…

季節の感光膜に投影する秋の触手

『婦人画報』昭和9年9月号 表4広告 季節の感光膜(ルビ:エマルション)に 投影する秋の触手(ルビ:タッチ)爽やかにO.L.(ルビ:オーバラップ)して あなたの瞳に スマイルが映す 美と魅力の明調子(ルビ:ハイ・キイ) 古雑誌を整理していて、あまり…

NPO法人武士道協会

NPO法人武士道協会この会員の中で、先祖が侍だったのは何人? もうね、アホかと。 ちょんまげの復活が入っていないのでがっかりだ。

全日本不法投棄現場の旅

最近、皇国トンデモ趣味をご無沙汰していたのは、ウチの編プロで『全日本不法投棄現場の旅』という企画を立ち上げて、そのプレゼン資料探しに忙殺されていたためであります。『るるぶ』などの旅行ガイドのレイアウトと文体をパクって、全国各地の世も末な現…

戦前期アジア諸国写真コレクション@一橋大学

まさに〈帝国のまなざし〉としか言いようのない写真コレクション。 陸軍経理学校がその研究のために収集した、昭和初期から第二次世界大戦期にかけてのアジア・太平洋諸地域の風俗・風景・民族・産業等の3,705枚の写真コレクション。地名・分類ごとに、330の…

こ、これが毛沢東……?? 政府広報誌で大チョンボ

大日本帝国の週刊政府広報誌『週報』第44号(昭和12年8月18日)でこんな「毛沢東」が登場していた…………って、そりゃあネエだろ。 ちなみに当時の毛沢東はこんなかんじのハズ。 ちなみに、朱徳も別人。当時の朱徳はコレ(右から二人目)。 とにかく、大日本帝…

インフルエンザは波動で発生した……

パスツールを断罪した桜沢如一センセイでも、こんなことは言わなかったゾ。 もしかして、人類は退化しているのではないかと思ってしまうほどの電波を発見しました。 昨日の神戸や大阪での「豚インフル」の発症例も、 いくら感染ルートを追いかけても出口は見…

宗教ロック

Timersすげええ

ナゾ飲料「チラ-ジュ」

『青年』昭和16年12月号 広告「滋養が100%」とはなんだかよくわからないすさまじい飲料である。 「マルキイースト菌研究所」で調べてみると、同研究所創立者・水谷政次郎の記事が何本かヒットした……が、「チラージュ」が出てこない。同氏は、製パン界では相…

国民学校初等科「図画 四」女子用

ある親切な紳士から国民学校初等科の図画の教科書をまとめて戴いたので、その中からほほうと思ったものを。 これは「初等科図画 四」女子用。教科書が男子用と女子用に分かれていた。「配色」のテーマで、いきなり迷彩……。文字の配色のところもスゴイ。この…

女子栄養大学のデジタルアーカイブスがすごい

女子栄養大学が今も出している雑誌『栄養と料理』、昭和10年〜昭和40年までの同誌バックナンバーが同大学のサイトで公開されている。テキスト化こそされていないものの、全頁の画像が見られるので、もんのすごく便利なのです。 戦長期にわたるとも私共国内を…

こうの史代『この世界の片隅に』

夏目漱石の『猫』に「沈澱党」というアナクロニズムの残党が登場しますが、連休から今日まで自宅にこもって「沈澱党」を決め込んでおりました。 こうの史代『この世界の片隅に』上・中・下世評に違わず、これはヨカッタ。おすすめの作品です。なんといっても…

忌野清志郎さん死去――大ショック

キヨシローさんが死んだ。さっきGoogleニュースで知った。泣いた。闘病中であるとは知っていたが、こんなに早く……。 もう何も言うことがない。Youtubeに上がっていた多摩蘭坂を見て、泣きながら飲む。

大阪便教会の推薦図書

年月 図書名 著者名 出版社名 2009/4 経営秘話 松下幸之助 PHP 2009/3 人生の作法 鍵山秀三郎 PHP 2009/2 坐る力 斉藤 孝 文芸春秋 2009/1 福に憑かれた男 喜多川泰 総合法令社 2008/12 二宮尊徳71の提言 三戸岡道夫 栄光出版社 2008/11 そば屋翁 高…

Doblogから過去のエントリを回収、はてなダイアリーに移植しました。

Doblogからmovable typeではき出させて、はてなの管理ツールからインポートするだけだったので、予想以上に簡単。ただし、本文以外のコメントとかぜんぶ消えちゃった。エクスポートに問題があったのかなあ。画像リンクははずれっぱなしのままだけど、量が多…

竹内てるよの靖国ポエム

『家の光』昭和17年10月号口絵より 靖国の母を讃ふ 竹内てるよ さくらは たゞひとたびのひらく日に 花のいのちを かけるときく 君 靖国の母にして けふの ひかりとなみだ ひざに抱きたるいくとせを 母の誠と 誓ひもて 大君の しこのみ楯として死ねとこそ を…

愛国者の悲しき末路

与那国島出張から帰ってきたら、カウンタがクルクル回っていたので驚いた。なんか拙ブログのコピペが某巨大掲示板に出まわっているらしい。いろいろと香ばしいコメントももらっているが、まだまだホンモノのトンデモさんはあらわれていない様子なので、もう…

日本人はもっと大きくなれる!

『青年』昭和14年11月号より 「わかもと」って、総合栄養剤、いわゆるサプリ扱いだったんですね。 魚柄仁之助著『食べかた上手だった日本人』(岩波書店)に、「わかもとスープ」のレシピ&実作記が載っていて、たいへん面白かった。この本は関東大震災から…

やっぱり「日本が好き」といえばコレ

第五期国定教科書『ヨイコドモ下』(国民学校初等科用)……「日本が好き」で、コレを出してくるのはやや“工夫が足らぬ”と思うのだが、お許しを。右頁と左頁での展開の間には深い論理の断絶があるのだが、先日の育児板のにいちゃんの理屈が「常識的」とコメン…

「日本が好き」の中身

はてブから偶然見つけた「育児板拾い読み@2ch」のエントリ「こんな国」より。 朝日新聞の金髪・ピアスの勧誘員を弄った話。 俺「で、朝日は日本嫌いで、いつも日本批判ばかりしてるから嫌いなんだよ」朝「俺だって嫌いですよこんな国!だって〜〜」俺「…

不法滞在? 俺ら奴隷には国境はないよ

俺は青かったから、マジメに帰化申請などをやってしまったが、 今から思うと、国籍ってなんなんだともっと考えれば良かった。働いて、自分のメシを自分で稼ぎ始めて思ったことは、 人間、食えるところで生きていくしかないよってこと。 その営みを阻むのは、…

どうみても中毒症状です

『幼年倶楽部』昭和16年2月号 表4広告グリコの表4広告なのですが、2色刷の限界とはいえ、デザイナーは何を考えていたのか。 見れば見るほど怖いイラストに仕上がっています。 ……と見るのは現代の価値観で見るからであって、当時はこれが普通だった ――なワ…

やっぱりあった短棒投擲

第13回明治神宮国民錬成大会についてのエントリで、時々拝見さんが指摘していたように「女子短棒投擲」が種目に入っていた模様。偶然『青年』誌をひっくりかえしていて見つけました。 『青年 女子版』昭和18年新年号よりキャプションにもありますが、この第1…

テポドン発射記念 米本土空襲

今回発射したのは、2号の改良型で、3段式との見方がある。射程も8000キロ以上に伸びたとされ、米アラスカ州全域やハワイ、西海岸の一部が射程圏に含まれる。 http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20090406ddn003030032000c.html いよいよ…

必要とされる「管理された緊張」

……反米嫌日戦線「狼」さんのエントリ「北のポンコツミサイルを歓迎する麻生政権と三菱重工業w」に激しく同意。『気分はもう戦争』の名セリフだが、東アジアにはいまだに「管理された緊張」が必要らしい。どこの国のエライ人も、北朝鮮を便利に使っているな…

大寝仏と日本兵

『写真週報』第214号『写真週報』の写真の中でも、最もシュールな一枚。「猿の惑星」のラストに匹敵するインパクトがあります。なんだか夢に出てきそうで怖い。

戦前の列車の中はすっごく汚ないっ!

『写真週報』206号より前々から探していた写真をやっと見つけた。記事は、社内で出る弁当の空き箱を再生利用する……という節約記事なのだが、それよりも驚くのは、通路にうずたかく捨てられた弁当の空き箱のキタネエこと。こんなに汚い列車にはぜったい乗りた…

決戦盆踊りの広告

時々拝見さんのリクエストに応えて……昭和18年8月18日付朝日新聞 広告欄より。カップリングが「働け働け」なのがたまらなくイヤだ……。

幼児・児童向けプロパガンダ

『良い子の友』昭和18年12月号 小学館 ウラ表紙今でいうと幼稚園〜小学2年生くらいの児童を対象にした雑誌で、こんなことまでしなくていいだろうと言いたくなるほど、なんだかせつないプロパガンダです。お父さんの顔が……暗い……。

明治神宮国民錬成大会(第13回)

「写真週報」第246号(昭和17年11月11日)「女子400メートル運搬継走」の力走。バケツはバトンがわりだったようです。力強いふくらはぎにクラクラしてきます。