テポドン発射記念 米本土空襲

今回発射したのは、2号の改良型で、3段式との見方がある。射程も8000キロ以上に伸びたとされ、米アラスカ州全域やハワイ、西海岸の一部が射程圏に含まれる。
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20090406ddn003030032000c.html

いよいよ北朝鮮のロケットが飛距離を伸ばし、米本土にまで到達することが可能となった模様、とさっきテレビのニュースでやっていた。……とすると、わが大日本帝国が果たせなかった夢を、金将軍は忠実にトレースしてくれているのかも。



西尾幹二『GHQ焚書……』にも紹介されている有名な一冊を思い出さないわけにはいかない。この本については別のところにも書いたので、くわしくは省略。で、著者の野依氏がやっていた『実業之世界』昭和十八年七月号に、「本社の米国本土空襲飛行機献納資金募集計画と諸家の絶賛」という手前味噌な提灯記事が載っていた。そこに寄せられた頭山満翁のコメントを、ぜひ将軍も読んでほしいところである。

米国の本陣を衝け
米国本土空襲これは愉快ぢゃ。是非実現させたいものぢゃ。
……何が何でも米国の本陣をやっつけずに、戦争を終結させたら、これこそ何のために日米戦争をやったのか判らんことになるのぢゃ。金ばかりで飛行機の出来るもんぢゃないことは判り切ってゐるが、それでも米国本土空襲の国民の意気を示すために、金の集まるのがいいのぢゃ。
金を持たん奴も、持った奴も、今こそ出し栄えのあるときぢゃ。米国本土空襲飛行機献納に出すほどの善事はあるまい。……


そして鬼畜米英撃滅の怒りに漲る大日本帝国臣民は、わが金将軍に次の目標を指し示してやらねばならぬ。



『写真週報』第208号 昭和17年2月18日

まだまだあるぞ、カナダ、ロンドン、ワシントン