天壌無窮史観

『天壌無窮史観』板澤武雄著 昭和18年10月刊 日光書院

もう何でもアリ風なタイトルで、はいはいそうですかとしかコメントしようがありません。

天壌無窮の信念に生くる七生尽忠報国誓願は、肇国以来の伝統にして、今茲大東亜戦争において皇軍将士一人残らずが、この伝統精神を発揮しているのである。銃後の国民亦然りである。……あり難い生をありがたい皇国にうけ、ありがたい聖代に生まれこの大東亜戦争を天壌無窮の確信を以て勝ち抜くとは、何と申すありがたさであらう。日本男子の本懐、日本女子の本懐これに如くはない。

これまた、なんでもかんでもありがたがる香ばしい信仰告白で、「感謝とともに生きる」とは感謝垂れ流しということかとひとり合点した次第。