皇国トンデモ徒然草

天壌無窮史観

『天壌無窮史観』板澤武雄著 昭和18年10月刊 日光書院もう何でもアリ風なタイトルで、はいはいそうですかとしかコメントしようがありません。 天壌無窮の信念に生くる七生尽忠報国の誓願は、肇国以来の伝統にして、今茲大東亜戦争において皇軍将士一人残らず…

『奉仕の道徳学』と皇国の母性原理

『奉仕の道徳学』小牧治著 昭和19年12月 理想社刊 小牧治と言えば、清水書院の「Century books シリーズ」で名前を見たことがあったけれど、戦前から著述活動をしていたとは。国会図書館で調べてみると、小牧治(1915〜2000)とあるから、つい最近亡くなった…

皇国の初等音楽教育

(国民学校)初等科音楽 四 教師用、文部省、昭和17年 国民学校の音楽の教科書(第五期国定教科書)は復刻もされているし、下手すりゃ靖国神社の土産物屋で買えるかもしれないくらい(未確認だけど)文部省唱歌好きな方々が買っているはずだが、国定教科書復…

米英撃滅の歌

昭和19年6月23日、松竹映画「米英撃滅の歌」(公開時の名前は「撃滅の歌」か?)の封切りを前に、大東亜交響楽団の演奏で「勝ち抜く為の大演奏会」が日比谷公会堂で開催された。 で、その映画の主題歌「米英撃滅の歌」を調べていたら、ようつべに上がってい…

勉強報国

『少女倶楽部』昭和16年8月号より 兵隊さんは一死報国、皆さんは勉強報国です。 愛国者の諸君! なんといっても「勉強報国」ですぞ。 またまた本業が猛烈に忙しくなってきて、靖国の続きが書けないっす……。

 銃後の感謝愛国号

「少女倶楽部」昭和14年2月号次号予告(折込) 大日本雄弁会講談社セーラー服のお嬢様が感謝しています。

 厚生省が推薦する阿片採取法

婦人倶楽部 昭和17年2月号より昨日のエントリーに載せきれなかった、大変ごていねいな阿片採取法図解。 茶筒に「阿片」と書いて保存しておけるなんて……。 ちなみに、写真週報には、「樺太のケシ栽培」の写真が掲載されていた。 写真週報243号 昭和17年10月2…

 「植えてはいけないケシ」のはずが……

婦人倶楽部 昭和17年2月号 92頁 国策協力のための「空き地利用の薬草栽培」のページに、思いっきり阿片の製造法が記載されていたので驚いた。 大麻もヒロポンも、大日本帝国では合法だったわけで驚くには当たらないが、「ヒマ」とならんで家庭での栽培が奨…

 住民集団自決に「愉快なことぢゃ」

日本史教科書から、「日本軍が住民に集団自決を強制した」旨の記述が一斉に消されたらしい。なんだ、文部科学省はやっぱり真理省だったのかスミス君、てなかんじである。 「つくる会」系の人々の大好きな「当時の価値観で歴史を見る」方法からすれば、生きて…

 英語教育はなぜ必要か

「初級英語」研究社 昭和17年10月号を入手。 やはりこの時期にも受験英語はあったのだが、なぜ英語を勉強しなければならぬのかで、相当苦労した模様だ。「英語も日本語だ」論などが果敢に英語教育の継続を訴えたが、その他にどんな正当化論があったのだろう…