あまり楽しくない双六


少年倶楽部昭和19年1月

アメリカ一番のり競争」のタイトルは勇ましいが、途中のギミックが少なすぎて何が楽しいのかサッパリわかりません。
蘭印で石油を獲って、フィリピンをおさえて、ハワイを占領して……みたいな戦略がないとなあ。
もちろん、「大東亜戦争双六」は他にもいろいろと面白いものがあるのですが。
昭和19年という時局を考えると、「アメリ空爆といっても、夢物語だよなあ……」みたいな、編集サイドのあきらめ感がありありと伝わってきます。かといって、『米本土空襲』の著者・野依秀市あたりにこの双六をデザインさせたりしたら、米本土に向けての出発前に「資金集めで奔走」、政財界の有力者をぐるぐるまわるというシナリオになりそうです。