忠霊塔の歌

ため込んでいたものを、仕事の合間にUP。出典は「週報」昭和17年5月6日号。

忠霊塔の歌

百田宗治作詞 片山穎太郎作曲

(一)
わたしのまへに立ってゐる
みなのまへにも立ってゐる
はかりしれない大きさで
たかい雲間にそびえ立ち
あゝいただきは天を衝き
神の宮居にとどいてる
神のみ声をきいてゐる

(二)
わたしのなかに立ってゐる
みなのなかにも立ってゐる
眼さへとぢたら一億の
胸の奥所にほの白く
あゝとこしへのまもり神
きよく雄々しくゆるぎなく
塔はそびえるいつまでも。

(三)
あゝ幾万の幾千の
国をまもつたひとたちが
心しづかに抱き合つて
ねむるほまれの墓どころ
あゝその見えぬ勲功が
きづく明日の国の楯
きづく東亜の空の楯

「国をまもつたひとたちが/心しづかに抱き合つて/ねむるほまれの墓どころ」――この辺がグッと来るように作ってあります。

ウホッ……ではなく。