GHQの「焚書」図書

本屋の店頭で、西尾幹二著『GHQ焚書図書開封』を立ち読み。チャンネル桜でやってたやつが本になったのか。これはおもしろそうだと思って、パラパラ眺めていたが、扉というか口絵に掲載されている書影は、ほとんど持っている本ばかりだし、ネタになるほど針が振り切れているものはない、というところにのっけから落胆。ちょっと古本屋を回れば、結構落ちている本ばかりだぞい。
GHQはホントに焚書にしたのか? 古本屋や個人蔵のものはとにかく、ホントに図書館から消されたのか?? この件に関してはroeさんがご自身のブログ「図書館員の愛弟子」で、「「GHQ没収指定図書総目録」の後日譚(2)―『正論』2005年9月号西尾幹二論文のウソ」というエントリを書かれているので、ごらんいただきたい。
ただし、唯一の収穫は、『連合国軍総司令部指令没収指定図書総目録―連合国軍総司令部覚書』という本がかつて出ていた、と知ったこと。西尾のくだらないコメントはどうでもよいから、元ネタにあたったほうが趣味者としては有益と思われ。
まっ、トンデモ先生のトンデモ本リストだと思えば、1,700円は……。私は買いませんが。