決戦下の反戦投書

最新号の『世界』(4月号、岩波書店)に、井形正寿さんの「反戦投書」という記事が載っています。
井形さんは戦時中、大阪府警特高だった人で、ほうぼうから集められた庶民の「反戦投書」を、敗戦直後に処分する過程で、ひそかに持ち帰り保管していたそうです。
記事中には、反戦投書の現物の写真も数点掲載されており、かなりびっくりしました。特高月報などで、報告書に書き写された投書の中身は読むことができますが、まさか現物がまだ残っているとは、思いもしませんでした。
ご本人の手記もしっかりしたもので、これは価値ある記事だと思いました。