日本刀の切れ味


講談社の絵本『支那事変美談』大日本雄弁会講談社 昭和12年

日本刀のきれあぢ

八月二十七日のよる わが軍が 羅店鎮のてき陣地をこうげきしたとき 恒岡部隊長は 日本刀をふるってむらがるてき兵の中へおどりこみ たちまち 三十人あまりのてきを きりたおしました。
またこのたたかいで 一人の准尉は 三十六人までは かぞえて きったが それからあとは 何人きったか おぼえていない というほど めざましいはたらきをしました。

(註)カタカナ表記をひらがなに、旧かなづかいを現行のかなづかいにあらためた。

 百人斬り訴訟などで盛り上がっている稲田朋美をはじめとしたアタマのネジがゆるみ系諸君は、どうも日本刀の真の強さを過小評価したがっているようだが、それはまちがいである。刀そのものの強弱ではなく、それを神国日本の神兵が振るったときに、唯物主義的諸君には到底信じられぬやうな力を発揮するのである……のかもしれない。
 ともかく、三十人以上を同じ刀でぶった斬ったというのはすさまじい話である。稲田女史も「日本人として語り継ぐべき」すばらしい美談として、大いに宣伝するべきであろう。