早く新しい論文が読みたい!
以前からフォローしている方なのだけれど、最近どんなお仕事をしているのだろうか、早くつぎの論文が読みたいなあと思った人びとです。
(1)長志珠絵氏(神戸市外国語大学外国語学部助教授)
98年に出た『近代日本と国語ナショナリズム』(吉川弘文館)は、すさまじくよかった。CiNiiで検索してみると、奉納絵馬とか青年団とかかなり興味津々な領域を研究しておられる模様。最新の論文は「追悼の政治と占領期のマスキュリティ--<戦争の死者>をめぐる言説とその布置」(『立命館言語文化研究』2009年2月)みたいなんだけど、WEBでは読めないみたいなので、近所の大学図書館に出かけて読むしかないみたい。この人の本が作りたいなあ。
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(2)朴祥美氏 PARK, Sang Mi(早稲田大学 高等研究所)
『思想』2005年7月号に掲載された「「日本帝国文化」を踊る--崔承喜のアメリカ公演(1937-1940)とアジア主義(1)」を読んで、目からウロコでありました。崔承喜関係の調査では、朴さんの研究成果にかなりお世話になっています。この秋出た『思想』2009年10月号に「「近代日本」を世界に見せる--戦時期対外文化政策と宝塚少女歌劇団の欧米公演」はまだ未見ですが、かなり面白そうです。ちなみに、宝塚少女歌劇団のベルリン公演については、岩淵達治氏(学習院大学名誉教授)が『水晶の夜、タカラヅカ』(青土社)をお書きになっていました。
(3)彌永信美氏
『幻想の東洋』の頃からの大ファンです。現在は教育機関に所属していらっしゃらない?のかも。『文学』に時々翻訳を発表なさっているようですが、まとまった論稿を早く読みたいです。以前にも書きましたが『大黒天変相』『観音変容譚』の2冊は、どんなに高くても極東日本の精神史を学ぶためには決して外すことのできない文献でありましょう。
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