山中恒先生の新刊にあれっ?
山中先生の新刊『戦争ができなかった日本――総力戦体制の内側』(角川oneテーマ21)読了。……一言で言って、歴史の本。山中先生独特の「読み物」としてのおもしろさがない。あれれ、どうしちゃったんだろう? 編集者が悪いのか???
それから、当時の印刷物などの資料の写真がボケボケである。編集者が携帯についているカメラで撮影しました……みたいで、やる気が感じられない。角川書店はこの本を回収してつくりなおすべきである。
テーマの着眼点は面白い。戦争もまたひとつの経済行為であるからして、ビジネスとして勝機はあったのか、生産力のみならず金融財政政策の観点や、無理矢理な戦費調達と庶民の経済力との関係などから「大東亜戦争」に光を当てる試み。
戦争ができなかった日本――総力戦体制の内側 (角川oneテーマ21)
- 作者: 山中恒
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/08/10
- メディア: 新書
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