週刊新潮、はじまったな

赤報隊事件は、日本に来てすぐに起こった大事件だったので、とても興味を持っていた。当時住んでいた下宿の近くで山岡強一監督がヤクザに刺殺されたことを大家さんから聞いて、ヤクザが右翼も兼業していることを学んだ。赤報隊もたぶんそんなことなのだろうと思っていた。バイト先で知り合った怪しいライターさんが「赤報隊は平和相銀がらみではないか」と言っていたが、当時はよくわからなかった。
で、今回の週刊新潮の連載を興味深く読んだが、アメリカ大使館が出てくるあたり、なーんだCIAがらみで片づけたいのかと思ってかなりがっかりした。そんな道具立ても含めて、世間ではどうやらガセネタという評価らしい。週刊新潮がまったく間抜けな大誤報をやらかしたのか、CIAの仕業にしてしまいたい奴の意向を汲んだ提灯記事なのか、どっちかなのだろう。あんまりカンぐると陰謀論めいてきて、こうゆうナゾな事件はおっかない。それにしても、どーして2009年の今日この時に「赤報隊事件の真相」をキャンペーンしているのか。(ぼくみたいに)関心を持っている読者がそれなりにいて、このネタで売れると週刊新潮は考えたのかなあ。