座布団を廃止せよ!

10月末校了予定の本が大幅に伸びて、やっと先週末に校了。ようやく一息ついたところであります。

『週報』を眺めていたら、こんな投書があった。

座布団の廃止
喰うか喰われるかの決戦体制下、しかも前線で厳寒酷暑に堪え、勇戦奮闘する皇軍将士の労苦を思う時、主客ともに座布団に安座している時ではない。これを廃止して更生すれば、物資不足の今日、全国的に得るところ大なるものがあろう。敢えて世の一考を煩したい。 (奇骨)
『週報』昭和18年3月24日号、「通風塔」コーナーより

――「座布団の廃止」とは……もうコメントする気力もわかないほどのアホ提案であるが、こういう投書をした御仁はたかだか「座布団を廃止」するメリット・デメリットのバランスすらも判断できないほどに理性が後退していると言わねばならない。偶然思いついた?座布団廃止運動〞に、資源再利用の大義名分をくっつければ、誰かに「一考」してもらえるのではないかと考えるほどにのぼせあがっているのだ。