トルクメニスタン大統領をよいしょする東京財団

2006年暮れに死んだトルクメニスタンの国父・サパルムラト・ニヤゾフ終身大統領が書いた『ルーフナーマ』に日本語版を探していたら、こんな愛国者さんに出くわした。

ルーフナーマ・ンマクトムグリ記念セレモニー

東京財団とは、かの日本財団の子分で、

東京財団は、日本財団及び競艇業界の総意のもと、極めて公益性の高い活動を行う財団として、1997年7月1日に設立されました。
その役割は、四面を海に囲まれ、人や物質の移動を海上交通に依存する日本が、急速にグローバル化する今日の世界において、人類の直面する地球的諸問題を解決し、より良き国際社会を築くために、知的リーダーシップを取ることにあります。そのために、人文社会科学分野における高等教育と研究に関わる学際的、国際的活動を通して、国際性豊かな人材の育成と先駆的アイディアの創造を目的とする次の事業活動を実施しています。

――という、スバラしい活動をしているところ。その東京財団の佐々木良昭シニア・リサーチ・フェローがトルクメニスタンに招かれて、こんなよいしょ演説をしたらしい。

トルクメニスターヌ・ベイク・プレジデンテ・トルクメンバシトルクメニスタンの・ミスター・プレジデント・トルコのオヤジ)


私はこの国を10年間にわたってみてきました。
大きな発展があったことをお喜び申し上げます。
そして、この偉大な日に祝意を延べさせていただくことを光栄に思います。

「ミスター・プレジデント・トルコのオヤジ」って、なんか雄琴の帝王みたいな半笑いぶりである。

私はルーフナーメ第一巻を7回読みました。
そして読むたびに素晴らしい知識を得ることができました。
ルーフナーメには歴史、英雄、学者、マフトムグリについて書かれていました。
ルーフナーメ第二巻が発行されました。私は何十回も読むでしょう。
それは偉大な劇場で行われるオペラのようです。
トルクメニスタンの歴史、哲学、宗教、科学、道徳と愛を教えています。
アッラーへの愛、家族の誇るべき歴史、そして努力。
これらのものがトルクメニスタンに多くの英雄と学者たちをもたらしたのです。

魂の書を7回も読んだとは、たいへんな努力賞。

大統領はルーフナーメ第二巻を通じて、我々に次のことを教えています。

:我々はどこから来たのか
:我々はどこへ行くべきなのか
:我々は人間としてどのように生き、どのように振舞うべきなのかを。

すばらしい本のようだ(棒読み)

兄弟の皆さん、
:家族への愛は我々に過去と未来を教えてくれます。
:隣人への愛は我々に心地よい社会を与えてくれます。
:祖国への愛は我々に平和と独立を与えてくれます。

アッー、要するに笹川良一イデオロギーじゃん。

このルーフナーメは日本の国立国会図書館を始め大学高校、小中学校、公の図書館に収蔵されることを申し添えます。
タヌルウ・ヤルカスンヌ・ベイク・プレジデンテ・トルクメンバシ

よけいなことはヤ・メ・ロ〜。
つーか小中学校の図書館で「魂の書」をみたことある人いますか? このおっさんはウソついてきたんだな、きっと。