『近代日本の国民動員』&『興農満洲』

週刊読書人の広告で目に付いたものを。

近代日本の国民動員―「隣保相扶」と地域統合

近代日本の国民動員―「隣保相扶」と地域統合

近代日本の戦時国民動員制作の内実を実証的に押さえた最初の研究。詳細を究めて他の追随を許さない

「近代」というくくりに若干の不安を感じるのと、「他の追随を許さない」てホントと思いながらも、amazonで注文す。


興農満洲―興農合作社と糧棧の対決

興農満洲―興農合作社と糧棧の対決

満洲農民の八割を組織した巨大農協組織「興農合作社」と地主のもつ流通機構である「糧棧」との対決を満農と興農合作社職員の視点で描く

この人、農民作家の人ですよね? 研究書ではなくとも、とりあえず満州農業の仕組みが見通せれば、これは安い。


全然関係ないが、同紙7月10日号で、可能涼介という人がビートたけしの『漫才』の書評を書いているが、その中に、

悪夢のような超格差社会(『家畜人ヤプー』みたいな!)

という一文が出てくる。『家畜人ヤプー』を「格差社会」の文脈で出してくるとは、まことに残念ながら、この人は馬鹿ではないかと思った。