幼児に軍服を着せるバカ親

『写真週報』24号 昭和13年7月27日

千葉県流山町に「軍人稚児隊」が誕生しました。六、七歳の少年勇士十一名から成る部隊で、支那事変一周年には、松戸神社に参拝、戦没者英霊追悼に出征将兵の武運長久を祈願しました。

近所のハナタレを集めて軍服を着せてみようと思いついた馬鹿のせいで、救いようのないイタイタしい写真が後世に残されることになった。「軍人稚児部隊」の後ろには、女の子も並んでおり、たぶん従軍看護婦をイメージしているのであろう。この「軍人稚児部隊」というネーミングがたらなくいやらしく、まさに兵隊相手の“なぐさみもの”と見えてしまってしょうがない。