靖国神社参拝(公式):文字の聖戦【1】

最近何かと話題の「靖国神社参拝」だが、戦時中は習字のお手本になるほどメジャーな宗教行為(?)であったようだ。

 これは国民学校初等科習字教科書二(第5期)の、教師用教科書より採取したもの。説明には

「護国の英雄の祭祀に因み、謹んでこの教材を習わせ、へん・つくりの組み合わせおよび、(てん)の要領を知らせるとともに、(たてぼう)の用筆法の習熟を期する」

(現代仮名遣いにあらためました)とある。

 思わずシニフィアンシニフィエの関係が……などと考え込んでしまいそうになるが,
そんなことはヌキにしても、随所に書き込まれた「はねない」「はなす」の用筆法の指示に、《クールな狂気》のようなものを感じてしまうのは、私だけではあるまい。