老若男女ラジオ体操

「写真週報」24号 昭和13年7月27日 

真ん中のおじいさんの白ヒゲに感服。かわったかたちのズボンにみえるが、浴衣のうえをぬいで、シャツになっているだけと思われ。その左の息子?婿?がラジオ体操的には正しい姿勢だが、じいさんは、虚空に向けて「打つぞ」のポーズをとっているのがカッコイイ。

先週から頭を悩ませている「裸体ラジオ体操」だが、参考文献ばかり読んでいて、いっこうに書けません。某社編集部のY下さんごめんなさい。もう少し待ってください。


ラジオ体操の誕生 (青弓社ライブラリー)

ラジオ体操の誕生 (青弓社ライブラリー)

戦前のラジオ体操を語るためにはこの本は欠かせない。著者は「ラジオ」というメディアをつうじて時間軸が「近代化」された、と説き、その好例が毎日の定時的なラジオ体操なのだ、という角度から展開されている。著者の言うように「ラジオ体操は日本ファシズムの一翼を担った」というだけでは一面的だが、けれどもその「一翼」をいかなる深度で・どのように担ったか、の分析は必要ではないか。
個人的には、本文73ページにある、「大阪朝日新聞」昭和7(1932)年7月5日付け掲載の「健康優良児」記事に悶絶。小学校高学年の乙女たちがあられもない姿で……。この新聞記事をコピりに国会図書館に走ろう!