2015年のお仕事などまとめ

多忙のため年賀状を今年は出せなくなってしまいましたので、お世話になった皆様へのご挨拶もかねてまとめてみました。*コメント、インタビュー類は省略しました


能川元一+早川タダノリ『憎悪の広告』(合同出版、2015年)
さまざまなメディアで流され、私たちの生活のなかで「日常化」し「慣らされてきた」、「愛国」&「嫌中・嫌韓イデオロギー
1993年の「朝鮮半島危機」を出発点とし、これまで20年以上にわたって繰り出されてきた憎悪と妄言の数々を、新聞広告を通じて浮き彫りにします。

憎悪の広告

憎悪の広告


朝日新聞でミニ特集記事をつくっていただいたのをはじめ、各種メディアで取り上げていただきました。またラジオや書評で触れていただいた津田大介さん、西田藍さんをはじめとする皆様にも御礼申し上げます。



早川忠典『"神国"日本荒唐的决战生活:广告、传单、杂志是如何为战争服务的』(胡澎译、生活·读书·新知三联书店、2015年)
『神国日本のトンデモ決戦生活』の中国語版です。中国で買って頂いた方からは「カバーデザインがかっこいい」「本文レイアウトがとてもおしゃれ」などの評価を頂いています。しかし!実は現物がまだ私の手許に届いていないのであります。担当編集者の話によると、中国国内では今年の「解放70周年」で抗日戦争本はそれなりに刊行されたそうですが、戦時下日本がどのようなものであったかについての本は皆無で、「その意味で本書はきわめて異色」だったそうです。


日本語版をNHKラジオ第一「すっぴん」で高橋源一郎さんに紹介していただきました(こちらから聞けます http://www.nhk.or.jp/suppin/kokugo.html)


神奈川新聞「時代の正体」取材班『時代の正体――権力はかくも暴走する』(現代思潮新社、2015年)
『神奈川新聞』が渾身の力を込めて送る特報連載「時代の正体」を集大成。ネットで話題になった松島佳子記者の沖縄・辺野古ルポ「対立の島から」、日本会議メンバーへのインタビューや川崎ヘイトスピーチ・デモへのカウンターに密着したルポなどを収録。安保、集団的自衛権、米軍基地、ヘイトスピーチ歴史修正主義など戦後70年の重大問題に焦点をあて、SEALDsをはじめ、内田樹小林節、猿田佐代、想田和弘高橋源一郎高畑勲辺見庸ほか各氏へのインタビューを収録。やる気のあるマスコミはひと味違います!

時代の正体――権力はかくも暴走する

時代の正体――権力はかくも暴走する


神奈川新聞「時代の正体」にインタビューされた記事が掲載されました。制作も少しお手伝いしています。3刷までいったそうです。すごい。


新聞連載「日本スゴイ自画自賛の系譜」(配信記事)

通信社の配信記事なので、掲載紙が送られてこないんですよね―w ということで、ホントに載ってたかどうかはtogetterでまとめてくださった方に教えてもらいました まとめ記事はこちら

現在、単行本化をめざして大幅加筆中であります。来年早い時期に『「日本スゴイ!」のディストピア』(仮)として某出版社から刊行予定。


週刊金曜日連載中「昭和の愛国ビジネス」

1年間の予定だったのですが、好評ということで延長決定。もう15回になりました。こちらはまだ単行本化の予定はないので、出版社の皆様、いかがでしょうか。


すでに2016年の出版企画もいくつか動き出しています。2016年もお楽しみに!