聖戦に召されて逝かれた貴方に……

聖戦に召されて逝かれた貴方に、何故か知ら心がひかされますのよ。召された貴方にかうも想ひを寄せるのは悪い事でせうか、私にはわかりません。どうしたらよいのでせう。
石塚寿子

いったいこれは何かというと、昭和16年5月に発行された単行本『娘の言葉』(夏目智恵子編、希望の窓社刊)に収録されている、乙女のつぶやきなのです。
国会図書館にも所蔵されていないので、もしかして偽書か?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、現物が手元にあるので、ホントに当時出ていた本なのであります。
で、なんというか、上に挙げたような、筆舌に尽くしがたい軍国乙女のつぶやきが、ムリョ数百本も収められているのであります。

永遠の宇宙に与えられた生命! 奇蹟ではないか私の生命の実在!

なんか、見てはならないものを見てしまった感があります。昭和16年の乙女は、こんな宇宙的な感慨にふけっていたのであります。

ふとこんな事を思った。メダカの臓物が見たいなァ――と。

くるっとる……

女学生時代同性愛を禁じられてゐたのが何故であるか、この頃になって知りました。異性を愛する気持に変りないからです。

おお……タァキィ……。このへんは湯浅真砂子の『秘帖』などで読者諸賢はご存知のことと思いますが……。

濡れませうよ。皆、一緒ですもの。

エロいっすねえ。