「大日本愛國フィギュア」がすごい
せぴあ様に教えてもらったサイトなんですが、まさに思考停止・絶句状態であります。これはすごい。
半眼工房というところで作っているレジンキットらしいのですが……。
なかば神話化されたステリオタイプな戦時女性像が、〈萌え〉の重力圏にひきずりこまれて、どうしてこうなった状態を呈している、とでも言えばよいのでしょうか。例の「回天キューピー」なんかよりも、もっと造形的にはすぐれているのですが、ちょっとコメントできないほど驚きました。
以下引用であります。
「昭和二十年 満洲開拓移民引揚團 赤井夕陽」
「大日本愛國フィギュア」最新作! 大東亞戦争末期、ソ連軍の満洲への侵攻により、家財道具を背負い逃避行の少女をフィギュア化しました。
少女というにはやや所帯じみた感が残念です――って、そんな印象批評しかできん……
竹槍で袈裟斬りができるのかはともかく、顔がちょっとコワイっす。
「昭和十九年 南洋廰サイパン高等女學校二年生 万歳美佐紀」
サイパン高等女学校は実在してました。資料をよくしらべてますね――って、志村ぁー、名前、名前!
「昭和二十年國民學校初等科六年生・日ノ本殉子」
上半身裸にブルマー、鉢巻に三つ編み、戰時中より全國の學校で広く行なわれた乾布摩擦のポーズを再現。無駄を削ぎ落とし研ぎ澄まされた肉体の表現を目指しました。
校庭をイメージした角形台、畳まれた開襟シャツが付属。全6パーツ。
「無駄を削ぎ落とし研ぎ澄まされた肉体」とありますが、初等科6年にしてはプロポーションが良すぎ。もっと幼児体型に……ハァハァ――ってツッコむところはそこじゃねえ、コンセプトからして何か狂ってるだろ!
これはパロディなのかマジもんなのかうかつに裁断はできないっすね。会田誠の『美しい旗』的特殊エロな感じがします。それにしても、ニッポソ人ってホントにHENTAIねっ!