日本はニッポンだ!

正しい日本の呼称
近来、ラジオに、講演に「ニッポン」を「ニホン」と呼称する何々会長何々博士が多い。力強き日本は「ニッポン」であり、「ニホン」はその語調において既に力が弱い。習慣の惰性でつい「ニホン」と口がすべるのだと思われるが、今日のニホンにおいては是非「ニッポン」と正しく力強く呼称することを望む。(尾道 西新一)
(『週報』昭和18年年1月20日号 「通風塔」コーナーへの投書)

「ニホン」ではなく「ニッポン」と言わなければ「力が弱い」からけしからんと言うのだから、小生のような「ニホン」派は全く困ってしまう。水道水に「ありがとう」と声をかけるとキレイな結晶ができる風のトンデモ言霊信仰の大先輩なのであろうか。そもそも「ニッポン」が?力強く〞聞こえるのは、単に破裂音が入っているから以上の理由はなかろう。ともあれ「力強き日本は」呼び方も?力強く〞なければ気が済まないこのオヤジのがんばりぶりにはまことに敬服するばかりだが、そんなに大問題なのか?

名前がカチっときまってなくてもいいじゃないか、神国なんだもの。


ちなみに、今年6月に、こんなニュースもあった。

にっぽん・にほん、どちらでも 「日本」読み方閣議決定 2009年6月30日18時51分
「にっぽん」「にほん」どちらでも――。政府は6月30日、「日本」の読み方についての答弁書閣議決定した。民主党岩國哲人衆院議員の「日本国号に関する質問主意書」への答弁。
「『日本』の読み方を統一する意向はあるか」との岩國氏の質問に対し、答弁書では「『にっぽん』『にほん』という読み方については、いずれも広く通用しており、どちらか一方に統一する必要はないと考えている」とした。
岩國氏は質問主意書で「70年7月に佐藤内閣が『にっぽん』で統一する旨の閣議決定を行った」と指摘したが、答弁書では「そのような閣議決定は行っていない」と否定した。
http://www.asahi.com/politics/update/0630/TKY200906300254.html

Wikipediaには、

1934年(昭和9年)に文部省臨時国語調査会が、国号呼称を「にっぽん」に統一し、外国語表記もJapanを廃してNipponを使用すること、とする案を示した。しかし、完全な統一は果たされなかった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC#.E8.AA.AD.E3.81.BF

――という記述もあった。戦前に「にっぽん」で統一しようとしたにもかかわらず、結局果たせなかったらしい。