軍事主義とジェンダー

軍事主義とジェンダー
――第二次世界大戦期と現在

敬和学園大学戦争とジェンダー表象研究会
インパクト出版会 (2008/10)
¥ 1,575 (税込)

女性の戦争参加は社会の中の男女平等とどう関連しているのか。
日本・ドイツ・アメリカの女性雑誌を手掛かりに、第二次世界大戦期の女性の戦争協力とジェンダー平等を考え、殴り返す力を持たない人たちが、生きのびていける社会を展望する。

第1部 表象に見る第二次世界大戦下の女性―日本・ドイツ・アメリカ(日・独・米女性の戦時活動―国際比較に向けて;銃後の若き〈戦士〉たち―『青年(女子版)』から
銃後から前線まで―『ナチ女性展望』に見る戦時活動
女の力をあなどるなかれ―アメリカ『レイディーズ・ホーム・ジャーナル』誌から
まとめにかえて―ジェンダーで見る三国の戦時女性表象)
第2部 軍事主義とジェンダー
第3部 “過去”と“現在”の対話―質疑応答から

日本代表は『青年(女子版)』の模様。独が『ナチ女性展望』(原題は何?)ならば、皇国青年団運動の精華『青年』誌ときたのか。
独米の雑誌と、読者の年齢層が比較的近いものを対象に取り上げたものと思われるが、アカデミズムの研究ならばそれも仕方がないかも。
けれども「戦争とジェンダー」というテーマが与えられたとすれば、私は「『幼年倶楽部』表紙イラストに見られる、男幼児のオヤジぶりと女幼児のゲイシャぶり」というのをやってみたいものです。