2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

健康報国:国民挙ってラヂオ体操

写真週報24号(昭和13年7月27日)裏表紙より 少年少女が「うつぞ〜」(ひざかたさん@AGE25)の構えで虚空をにらんでいるのだが、この振りは、ラヂオ体操のどの部分かがよくわからない。 今のラジオ体操と当時のラヂオ体操とは振り付けが違うのはもちろんだ…

靖国神社参拝(公式):文字の聖戦【1】

最近何かと話題の「靖国神社参拝」だが、戦時中は習字のお手本になるほどメジャーな宗教行為(?)であったようだ。 これは国民学校初等科習字教科書二(第5期)の、教師用教科書より採取したもの。説明には「護国の英雄の祭祀に因み、謹んでこの教材を習わ…

畜生米人撲滅を神明に誓へ:文字の聖戦【5】

『海と船』昭和20年2月号より採取。かなりトーンが高いです。「畜生米人撲滅を神明に誓へ」などといわれても困ってしまいますが、同時期の「主婦之友」における「アメリカ兵をぶち殺せ」スローガンの乱舞といい、どうやら官製一大キャンペーンの産物だと思…

戦争短歌作品の鑑賞法

『新しき短歌論』五島茂著 第一書房 昭和17年9月 ふだんなら短歌ものは見向きもしないのだが、第一書房の戦時体制版だというので100円で手に入れた。歌人・五島茂が戦時中にこんな本を書いていたとは知らなかった。 本書は、「支那事変」以降の現代短歌…

皇国美女萌え:井戸と美女

「家の光」昭和16年9月号表紙より 井戸の美女……。 「家の光」は一貫して“働く美女”、それも“農村共同体のおんな風”で攻めていた。雑誌の性格からして当然のチョイスだといえよう。 終戦までのものを並べてみると、圧倒的に一重まぶた美人が多いのが萌えポイ…

浄土真宗の「立信報国」:戦時下「殺生戒」のゆくえ

永年探していたパンフレットがようやく手に入った。浄土真宗系出版社であった興教書院が戦時中に出していた「戦時布教文庫」、その第1巻「立信報国」(昭和12年9月刊)だ。浄土真宗系各派の戦争協力についてはすでに様々な研究文献が出ているが、やっぱり…

空飛ぶスパゲッティ・モンスター教の勧誘員が……

生きとし生けるものを創造したのは誰か?国之常立神 Vs 空飛ぶスパゲッティ・モンスター FSMの勧誘員と玄関先で2時間にわたって討論、国之常立神の負け。くわしくは空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書

石原慎太郎のサイトより:靖国神社で自慰したい

石原慎太郎先生のサイト宣戦布告で、大変興味深いテキストを見つけたので、トンデモ備忘録に。石原先生のサイトでは「小論文コンテスト」という香ばしい催しを行っており、その第五回のテーマは「靖国」(すでに募集は終了)。そこに、どう考えてもいやがら…

ナゾの慰安用読み物(続)「トレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス」

で、この本も目次なのだが……銃後美談 軍国の妻――岡倉寛一作 丘輿志緒画戦場の夜半(新作軍歌)――山田一郎作落語 手打ちそば――桂小文次演諸国民謡集――(無署名)新作漫才 気まゝ――北山梅風・北山雪枝講談 糠屋の娘――三遊亭燕橋演 菱田彌一画友情の断髪式(力…

皇国美女萌え:ナゾの慰安用読み物

「評判読物選集」 愛国出版社、昭和15年9月 表紙より これまでの皇国美女達に比べると、かなりレベルが落ちる女性像であるが、この「割烹着に武運長久たすき」という国防婦人会スタイルが、〈銃後のおんなたち〉を象徴しているのだろう……気持ち悪いけど。 …